H24宅建渋谷会 合格体験記#02 高橋早苗さん

高橋 早苗
39歳 専業主婦 (会計事務所の月次入力業務等請負)
6歳(年長)息子の母親

【略歴】
ゼネコン子会社に10年在籍、出産を機に退職しました。
商品事業部営業事務、現場工事等の建設経理会計、事業部の管理会計を主に担当。

【2012本試験の点数(内訳)】
・権利    11点
・業法    16点
・制限    10点
・免除なし  5点
・合計    42点

【過去問(科目別分冊を使用)】
・権利    15回
・業法    20回
・制限    17回
・免除    10回

【単年度別過去問集10年分】
・2002~2011年を時間計測し仕上げに1回転

【板書】
・無印良品らくがき帳(80枚)両面使用5冊分

【宅建受講動機】
3年前自宅で、主人の職場上司から1本の電話を受けたことが始まりでした。
上司 「コウコクはキキャクされました。ご主人様にそうお伝え願いますか?」
私  「広告?が棄却?。。でしょうか?(何か宣伝が中止?はて?)」
上司 「アハハ!いえいえ、漢字では【抗告】と書きます、あらがうにですね。。」
と爆笑され、とっても優しく漢字を教えてもらいました。。。
上司にあたる判事からの電話でした。
電話を置き、私は顔から火が噴き出しそうでした。
当時の私は、法律には全く無縁、無知でした。興味も毛頭ありません。
法学は、学生時代一般教養で、【12人の怒れる男たち】を鑑賞したことしか記憶にありません。
ただ、海外ドラマ、映画のパラリーガルものは好きで嵌っていましたが。。その程度です(笑)
しかし、我が家は主人が書記官職。妻が法律に無知なのは、どうやらかなりまずい、恥ずかしい。。と、この電話で思い知らされました。
それなら法律を学ぶ入口として、宅建を勉強してみようかな?と思ったのが始まりでした。

【宅建受験 1年目 (2011年1月~受講開始)】
【受講した講座名】
◎大手予備校 すべてが一括パックのコース
・web受講(インプット、アウトプット講座)
模試、直前講座、イベント講座のみ通学
※ この年は子供の幼稚園の関係で、通学は無理だった為、webで全て授業を受講してました。
気分でまとめて視聴してしまったり、疑問はそのまま放置、サブノートも作らず。
何より法律用語がちんぷんかんぷん。テキスト読んでも頭に入らず。
当然、基礎の土台も未完成のまま、直前期に突入、急ピッチで知識を詰め込みました。
最初の公開模試は25点。その後も平均30点前後と低迷。
本試験は模試で未達の35点を目指し、本試験は奇跡の35点!
大満足し、すっかり合格したと思っていたら、合格点発表は36点。
結果、不合格。解らないなりにも頑張った1年を思い、ポロポロ悔し涙がでました。

【宅建受験2年目 2012年1月~受講開始】
【受講した講座名】
◎大手予備校 すべてが一括パックのコース(通学~2012年5月迄)
・2012年6月~8月 渋谷会 基幹講座(インプット)
・2012年9月~10月 渋谷会 カキまくって覚える宅建直前講座(模試答練)
・2012年10月~前日 渋谷会 〔右手→〕の規範と処理手順(予想論点・最終確認)

受験1年目、ある単発イベントで右手先生の解説を初めて聴講しました。
ほんの10分程度でしたが、目から鱗が落ちました。
シンプルにまとめられた【板書】、理論整然とした解説と語り口。
初学者の私の頭にもまっすぐに入ってきました。
「全部の授業をこの先生で受講し、絶対合格したい」と強く思いました。
が、1年目は叶わず、環境を整えた受験2年目、やっと右手先生の講座へ通学出来ることになりました。

【渋谷会 基幹講座の歩き方】
右手先生のクラスを受講するにあたり、自分に課したルールがいくつかあります。

(1)基幹講座受講後、その日のうちに必ずサブノートにまとめる。
→授業中に書くノートはコクヨのキャンパスノート。授業は気が抜けません。
勢いで字はぐちゃぐちゃ。家では理解の補完として、サブノート(コクヨ美しく書けるルーズリーフ使用)をつくりました。
先生が【板書】した事項に加え、関連した面白雑談も暗記のツールとして有効だったので、書き出しておきました。
また補足が必要な事項は、帰り道、毎週近所のダイエーに立ち寄り、5円コピー機でテキストの図表をコピー、ノートにべた貼り。
初めての用語は、自分の言葉で噛み砕いて書きなおしていました。非常に地味な作業でした。

(2)翌日から次の受講日までの1週間、該当箇所の過去問を最低3回解く。
→鉛筆で問題に直接書きこみながら解きました。
「手で解かないと、速度が落ちます」と先生に大切な助言を頂いたからです。
解いては消しゴムで消しの繰り返しで3つ消しゴムがなくなりました。
解説を読んでもどうしてもわからない箇所は付箋を貼り、次回授業で先生に直接質問させて頂きました。
また先生が、「8月迄に最低過去問10回まわしてください」と言いました。
8月の時点でぴったり10回ずつ回しました。
言われたことを素直に実行しようと心がけました。
普段は子供を幼稚園に送り出してからの最低2時間、夜寝かしつけからの2~3時間を勉強にあてていました。

(3)習った板書は翌週迄に必ず書けるようにする。
→大切な論点を右手先生は【板書】の形で書いて下さいます。
「これは書けるようにして下さい」と授業中に言われます。
その【板書】は1週間の間に確実に書けるようにしてました。
サボって貯めると翌週の自分が大変になります。

前週の確認テストを授業中にしてました。
毎回満点を目指しました。(実際はなかなか厳しく、満点は2~3回でしたが(笑))
【板書】をかきまくり(無印良品らくがき帳¥92使用)、重要論点は自分で自分に解説【セルフレクチャー】し、民法の受講時期は横で主人に聞いてもらい、訂正してもらってました。
→ひねくれもののせいか、毎度ひどい曲解ぶりだったようで、センスも感じられず、今年もまたダメだな、頑張ってるのに可哀想に。。と思ったそうです(笑)
振り返ると、基幹講座受講がターニングポイント、理解が深まり、勉強の全ての土台が完成しました。
1回1回集中し、聞き洩らしないよう、休まないよう、体調管理も含め気をつけていました。
子供が幼稚園児の為、お付き合いや園行事が多かったのですが、周囲のママ友には聞かれたら素直にカミングアウトすることで、応援、配慮してもらえました。
毎週講義に気持ち良く送り出してくれる家族の理解とサポートも非常に大きかったです。

【渋谷会 カキまくって覚える宅建直前講座の歩き方】
9月
渋谷会の模試が始まりました。
基幹講座で土台が固まり、昨年とは違う手ごたえをかんじていましたが、久しぶりの実戦は不安でいっぱいでした。
2年目の本試験、自己目標は40点オーバーでした。
ただし、『カキまくって~』受講中修正し、45点を目標にしようと思いました。
先生も高めの目標設定を促されます。
昨年度は初回模試が25点だった私が、答練1回目44点、2回目31点、3回目43点、4回目41点、5回目44点と高めに安定してきました。
毎回クラスで上位10%(A評定)に入ることを目指しました。
受ける以上はクラスで1番になりたいなと。(ですが、皆さんのレベルが非常に高く難しかったです(笑))

全国模試も受けました。業法は何度か満点がとれだし、上位10%くらいに入りだしました。
ただ、成績にかなり波があり、最後まで不安材料ともなりました。
宅建は上位約16%の人が合格する試験です。
これは落とすための試験で、競争なんだと。
ダラダラ勉強している時間は、私にはもう有りませんでした。
今年受けからないといけないという一心でした。
ですから、クラスの順番にあえて一喜一憂することで、モチベーションをキープしました。

毎回点数、過去問回転数、間違った項目を書いて先生に提出しコメントを頂きます。
「この調子でいきましょう」「基本論点落とさなければ合格します」などのコメントが励みになりました。
たまに厳しいコメントが書かれている時は、決まってそれは「処理手順」(【板書】)で解けるはずの問題をミスしている時でした。
毎週模試で間違った問題はその日のうちに解きなおし、該当【板書】を書きまくり、サブノートに間違った肢を書きこんでいました。
本試験まで残り1か月あたりから、1週間で民法・宅建業法・法令上の制限税の過去問3冊を1回転まわすようにしていました。

また、twitterで毎日自分が解いた過去問の数をつぶやきました。
「民30業50制80」といったように。
可視化し、さぼれないようにすることで、毎日の目標が達成されやすくなりました。
また、理解が深まってくると、疑問も増え、その都度twitterで先生に質問していました。
的確な返信を下さり、安心して勉強を進めることが出来ました。
また、クラスメイトの方達もtwitterに参加されていて、近況がわかり励ましもあり、「みんな一緒に頑張っている!」ととても励みになりました。
クラスの皆さんと合格したい気持ちでいっぱいでした。

【〔右手→〕の規範と処理手順(予想論点・最終確認)の歩き方】
10月
幼稚園の運動会予定と重なり、後半のコマしか参加できませんでした。
講義に参加出来ない間の14日間に、過去問10年分を1周すると自分に課しました。
毎日2011年から1年分ずつ、朝起きたら時間を計測し、75分以内で解きました。
本番を想定し、トイレや離席せずリビングで実施しました(笑)
時間は先生に解き方を相談した際、75分で解くように指示を受けたからです。
最初「えーー!75分?無理ですよー!」と言っていたのですが、意外に1時間程度で各年度解き終え、点数も40~49点におさまりました。
直前期、仕上がっている実感となり、この単年度過去問1周はとても自信になりました。
単元別に予想論点を先生が最終確認してくださり、演習し、漏れがないよう授業では総仕上げしてゆきました。

本試験前日、最終論点を総さらいし、さらに明日の本試験を想定して50問解きました。
58分でミスは1問だけでした。
もう、やるべきことは全部やった、あとはゆっくり寝るだけの状態で帰えして頂きました。
最後に先生に、「初見の問題が怖いです。過去問は暗記するほど繰り返したけど、明日は全部初見の問題です」と不安を述べると、「大丈夫です。いつも通りに解いてきて下さい。」と送り出して下さいました。

【当日】
本番の朝、気持ちよく目覚め、昨日のレジュメをウォームアップに解き、統計の数字を声に出し読み上げ、会場へ。
試験開始後、何度が頭が真っ白になりましたが、深呼吸。
【板書】をたくさん書き、問題を手で解いてきた効力がでました。
緊張で一時思考が停止しても、手が勝手に動いて解いてる。
【板書】が映像のように浮かんできます。
試験後はそれでも自信がなくて、悪い点数だった模試を受けた後の気分のようでした。
速報で答え合わせをし、マルつけが36個を超えた時点で「大丈夫だ、受かった!」と安堵し、ファミレスで号泣してしまいました。

【おわりに】
この1年間、右手先生がおっしゃる言葉を素直に実践しようと思いました。
自分の生活、環境を全て宅建本番へチューニングしていきました。
とことんやってみないと、もし不合格であった時、右手先生の方法論が自分に合っていたのかどうか判断できないと思ったからです。
幸い、私はぴったり嵌ることが出来ました。

先生の講義は「知の空間」とでも言えばいいのでしょうか、ずっとここで聴講していたいと思うほど、不思議な魅力がありました。
法律をもっと学んでみたい、もっと勉強したい、もっと自分を磨きたい、というスイッチが入る講義です。
多分先生ご自身が常に学び続け、高みを目指され努力されておられる方だからこそ、受講生も皆、ひっぱられてゆくのだと思います。
先生に出会え、教えて頂けたことを本当に心より感謝しております。
教えて頂いた事は無駄にしないよう、これからも学び続けたいと思います。
また別の講座で先生の受講生になりたいと思います!
合格証書をみた6歳息子も「大きくなった僕も先生に習って合格する~!」と言っています。
その時はどうぞよろしくお願いしますね(笑)
心より、有難うございました。

2012年12月7日 高橋 早苗

【勉強中、心が折れそうだった時の救済図書】※ご参考まで
読むと頭がすっきりし、不安が鎮まりました。
「夢をかなえる勉強法」伊藤真(サンマーク出版)
「350万人が学んだ人気講師の勉強の手帳」安河内哲也(あさ出版)
「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」勝間和代(Discovertトゥエンティーワン)

以上

migitenotora posted at 2012-12-17 Category: 未分類