H24宅建渋谷会 合格体験記#01 ホリ レオンさん

プロフィール: ホリ レオン 男性 45才 会社員
受験動機: 会社(家業)で宅建が必要になったため受験
受けた講座: 「かきまくって覚える宅建直前講座」
「〔右手→〕の規範と処理手順」
※その他、大手予備校での右手講師の講座(2月から5月まで)
過去問/板書回数: 過去問6回 板書7回~16回
本試験点数: 37点(権利9点、業法15点、制限8点、5点免除有)
勉強の場所/時間帯: 行きつけのカフェ/仕事後

―1- 右手之虎とは
本年平成24年度宅建本試験当日の夜、ネット上で宅建講師による座談会が開催され、右手先生も参加されておられました。本試験の主だった問題を講師陣で解説していくというものでした。その中で、以下のような、印象的なやりとりがございました。

司会:「では「報酬」の問題を右手先生お願いします。」
右手先生:「(取引額が低い問題設定だったので)、普段の講義では使わない計算式を使わなければならない問題でしたので、講義で使う公式を使って解いたら答はどうなるかなと、本試験の現場で検証しました。結果は、講義で使う計算式を使っても、同じ答えでした。」
他の講師陣:「おー!それはすごいですね。」
右手先生:「いやぁ、私はいつも受験生の立場にたって問題を解くようにしていますので。」

これが右手之虎です。
右手先生といえば、まず第一に【板書】、そして、「論理的な教え方」、「面白く、時には自虐的なジョーク」、「女性受講生に人気ある」などなどのキーワードが浮かびますが、私は、上記のやり取りからわかるように、「真摯な姿勢」が右手先生を最もよくあらわしている言葉だと思います。

―2― 体験記(時系列)
2012年1月末 「即決」
会社(家業)で宅建が必要となり、都内の有名講師数人の授業をトライアルで受け比較しました。
シンプルで理路整然とした説明をする右手先生の授業が、ずば抜けて秀逸で、この先生に託そうと即決いたしました。

2012年2月~ 5月 「張り切る」
(大手予備校通常講座2回、大手予備校演習講座1回(集中コース)、過去問1回目、板書2回)
①いったん申し込めば試験まで何度でも受けられるというシステムの予備校だったので、インプットの通常講座(右手先生・約30回)を2回受け、アウトプットの演習講座(右手先生・約15回)をゴールデンウイーク集中で一回受けました。復習が苦手なタイプなので、毎週2回必ず右手先生の授業に出席し、わからない点は必ず質問してその日のうちに解決しました。授業の中で完結するという戦略でした。
②インプットの授業は2回ずつ受けましたが、毎回重複しても【板書】をノートにとりました。【板書】は非常にシンプルで、宅建の試験に必要な知識が凝縮されており、画期的なものです。最初のうちは、知識がしっかりしていないので、右手先生の【板書】に、違う色のペンで、簡単な説明を書いて自分で理解できるようにしておりました。つまり、自分でくわえた説明は、自転車の補助輪みたいなもので、理解が深まるにつれて、だんだんと補助輪をはずしていきました。
③アウトプットは右手先生のゴールデンウイークの集中講座を受けました。まだ知識がバラバラで全体が見えていない時期だったので、集中的にアウトプット授業を受けることにより、全体の流れをつかむことができて非常に有効でした。
④過去問は、最初の時期だったので、一問一問を解くのが大変で、1回まわすのが精一杯でした。

2012年6月~7月 「サボる」
当初、この時期にインプットの3回目及びアウトプットの2回目をうける戦略を立て、知識を頭に植え付ける計画を立てておりましたが、右手先生が予備校を突然やめることになり、授業が受けられなくなりました。右手先生以外の授業を受けることは考えられず、6月以降は予備校にいかなくなりました。右手先生のスクール(渋谷会)が6月中旬から始まるというニュースを風の便りにきき、参加しようかどうか考えました。しかしながら、9月の右手先生の模試付のクラス(「カキまくって覚える宅建直前講座」)までは、こなし切れていない過去問をやろうという戦略をたてました。しかし!家では勉強できない私は、この2か月は全く勉強しませんでした(笑)。右手先生の「どんな勉強の仕方でも良いので、夏の模試の時期まで、勉強を続けてください」という最後の授業での最後のメッセージをいただいたにもかかわらずです。

2012年7月末 ~ 8月 「やばい」
(演習講座の右手先生のノート復習1回、【板書】清書し直し1回、模試4回)
①突然あせりだしました。この2か月のブランクですっかり知識がとんでしまい、頭が宅建に反応しなくなりました。つまり、折角つくった宅建脳がまったく動かなくなってしまったのです。そこで、アウトプットを一回まわすとともに、【板書】をノートに、科目ごと(業法、権利、制限)に清書することによって宅建脳を動かせるようになろうと考えました。これが奏功し、勘が戻りました。
②なかでも、【板書】を清書したことは、知識を思い出す作業ができ、また全体を見渡せるようになり非常に効果的でした。5月までは【板書】を単語カードに書いて、持ち歩きながら、時間あるときに「見る」という作業で覚えようとしていたのですが、ここで、【板書】を「書く」という作業が非常に大切で効果的なことに気づきました。
③模試は大手予備校の模試を4回うけました。2つの模試は32点と33点で、残り2つの模試は点数も覚えていないくらい悪かったです。確か25~30点でした。。。やばいと思いました。

2012年9月 「しぶとく」
(渋谷会「カキまくって覚える宅建直前講座」、模試8回(大手予備校4回、渋谷会4回)、過去問2回目3回目、板書1~10回)
①久しぶりに右手先生にお会いし、まず質問されたのは、模試の結果と過去問の回数でした。模試は一番良い33点と答え、過去問は1回と答えたところ、過去問は5回やってくださいといわれました。この時点は、まだ問題を解くのになれてなかったので、あと2か月で5回は不可能な回数にきこえましたが、とりあえず、これから1週間に1回のペースで9月中にあと4回解こうと計画とたてました。しかし、結局9月中に2回解くのが精一杯でした。
②「カキまくって~」は模試を行い、その後解説を行うという授業で、この9月の時期に受けると、弱点がわかり、模試を受ける感覚や時間配分が身につき、かなり効果的でした。模試後、自己採点と板書の回数、間違えた問題等を書いて先生に提出し、次回の授業に先生からコメントとともにフィードバックがくることも、モチベーションのキープや、ペースを保つことに役立ちました。
③「カキまくって~」の授業内で不明な点は必ず当日のうちに質問し、授業や模試で得た新たな知識は、大手予備校の「テキスト」(権利、業法、制限の各分野のポイントを一冊にまとめてある冊子)にマークしたり、書き込んだりしました。全て、この「テキスト」に知識を集約するという作戦でした。この書き込んだ「テキスト」は試験当日まで非常に役に立ちました。
④模試は、大手予備校と渋谷会で計8回受けました。確か、最高点が39点、最低点が24点だったと記憶しております。平均で36点くらいだったと思います。模試を受けてよかったのは、時間配分や試験の雰囲気に慣れることができたこと、そして、自分の弱点がわかったことでした。弱点は、即解決し、そのポイントを「テキスト」に書き込み克服するようにしました。
模試で工夫したことは、模試ごとに、席の位置を変えたことです。左列前、真ん中列中、右列後ろの席、試験官のまん前の席、などなど、試験当日どの位置に座っても大丈夫なように備えました。
⑤勉強を進めていくうちに、「流れ」がわかってない部分が明らかになってきたので、右手先生に相談すると、教科書を読むと良いとのアドヴァイスをいただきました。業法と制限の弱点の箇所の教科書を頑張って読みました。時間がかかり遠回りのような気もしましたが、この頃になると知識が頭に入っており、結構早いスピードで読むことができ、「流れ」をつかむには非常に効果的でした。
⑥前述のように、最初の頃は【板書】がシンプルすぎて、【板書】に自分で説明を書いておりましたが、この頃になると、【板書】がそのまま理解でき、使えるようになってきました。そして、右手先生の【板書】が何故ここまでシンプルになっているのかも、模試や過去問を解いていくうちに理解できるようになってきました。つまり、問題の中のキーワードが右手先生の【板書】には凝縮されていて、【板書】さえ覚えていれば、問題を解く上でのポイントを思い出すことができるように精密に設計されていることに気づき、ますます右手先生のクラスを選んでよかったと安心しました。

2012年9月末 ~ 10月20日(本試験前日)  「あきらめない」
(渋谷会「〔右手→〕の規範と処理手順」、過去問4回目5回目6回目、【板書】3回)
①試験まであと21日、模試でペースはつかめたのですが、偶然正解だった問題も毎回数問あり、平均36点くらいの模試の結果ではまずいという気持ちが頭の片隅にありました。あと3週間しかないと考えるのではなく、あと3週間あるので何とかしようと考えました。自分なりに分析した結果、「スピード」と「正確性」をあげるべきとの結論に達しました。渋谷会の「規範と処理手順」では、まず受講生が問題を解き、その後、右手先生が重要な論点を手順を追ってひとつ一つ丁寧に講義するというコースでした。既に理解している論点でも、右手先生の論点をひとつ一つ頭に刻みこむということを心がけ授業にでました。そうすることによって、「正確性」が上がると考えたのです。「スピード」を上げるためには、過去問を繰り返すことにしました。過去問は10日間で4回目をまわし、直前の一週間には4日間で5回目をまわしました。一回まわすと450問ほどあるので、気がつけば4日間で450問というものすごいスピードで解けるようになっており、自信にもなりました。そして、最後の直前3日間には、間違えやすい肢をマークしてあったので、その肢だけを繰り返し行い、間違えたら、その部分を前述の「テキスト」で確認し、頭に入れるようにしました。
②試験前日に、右手先生の最後の授業がありました。最終日の授業後は、教室を自習室として使えるのですが、あまりにも皆がカリカリ勉強しているので、前日にプレッシャーを感じるのは嫌だなと思い、スタバで一人勉強しようかなとふと頭によぎりましたが、頑張って残りました。皆のカリカリやる音が聞こえ、最初はプレッシャーに感じましたが、頑張って、自習室に残り勉強し、疑問点が出ると別室に控える右手先生に質問し解決しました。この自習室に残ってプレッシャーに慣れたことは、翌日の本試験の雰囲気に飲み込まれないためにも非常に有効でした。

10月21日(試験当日) 「カッコつけない」
①右手先生からは、「当日は、かっこつけないで、いつも通り試験に臨み、いつも通り解いて帰ってきてください」とのメッセージをいただきました。その言葉を信じ、いつも通り朝起きて、模試を受けるときと同じ服装で会場に向かい、試験を受けました。
②会場は床が板張りで、靴音がやたらと響き、また隣の方の香水の強烈なにおいがやたらに気になり、どうなるかと思いましたが、前日解いた右手先生予想問題の間違えたところを繰り返し、前述の「テキスト」で知識を確認する作業を試験開始直前まで行いました。すると、落ち着きを取り戻し試験に臨むことができました。
③問題の傾向が過去問とガラッとかわり、時間を非常にとられました。「業法」を30分で終わらせる予定が1時間10分もかかり、非常にあせりました。「制限」が意外とやさしかったので、10分でさっと終わらせ、その後、権利を25分で終わらせ、最後に急いで数問見直し終了しました。
④試験後に見直すと、何でこんなところ間違えたのだろう、という問題が5つあり、最後まで「スピード」と「正確性」がポイントだったなと思いましたが、今思えば、初見の問題でしかも傾向が変わった問題を最後まで解き終え合格点をとったので、結果的には「スピード」「正確性」も改善していたのかなと感じております。
④試験の結果は、37点(権利9点、業法15点、制限8点、免除5点)でした。

― 3 ― 渋谷会の雰囲気
①渋谷会のクラスには、「一体感」があります。
何故か。
それは、受講生が右手先生のことを信頼しているからです。
そして、右手先生も受講生のことを信頼しているからだと思います。
そして、その「一体感」が全体の集中力を高めて、良いクラスの雰囲気をつくっています。
②渋谷会は真剣さとユーモラスな雰囲気が融合しています。
右手先生のジョークも最高ですが、授業の前後の右手先生と事務局の方とのかけあいもなかなかユーモラスで面白いです。事務局の方が仕事に一生懸命な方なのですが、右手先生がその方に強烈なつっこみを入れたり、きりかえされたりと、ほんわかした雰囲気を醸し出して、直前期の緊迫した雰囲気の中で、場が和みました。

―4ー 最後に
受講を考えている皆様へ
「秀逸な【板書】」
「真摯な姿勢」
「一体感のあるクラス」
渋谷会と右手之虎講師、非常におすすめです。

右手先生へ
「独立までのプロセス」
「シュールなジョーク」
そして、「休み時間に男子トイレで並びながらの質疑応答(笑)」
右手先生からは宅建だけでなく、勉強の仕方、そして、人生に対する姿勢を学ばせていただきました。
ありがとうございました!

migitenotora posted at 2012-12-15 Category: 未分類